西 栄美子
霊長類の甘味受容における種間差
ゲノム進化分科D3 (2018年3月 卒業)
西 栄美子 NISHI, Emiko
Tel：0568-63-0273 E-mail：nishi.emiko.44m@st.kyoto-u.ac.jp
関心と研究テーマ
霊長類の味覚、特に甘味に関心を持っています。甘味は多くの霊長類が好む一方で、感じ方に種間差があることが分かっています。この様な差は甘味受容体機能の種間差が影響していると考えられています。そこで、培養細胞を用いた甘味受容体の機能解析と、実際に個体を用いた行動実験を組み合わせることで、「受容体機能」が「行動」へ与える影響の解明を試みています。特に「野生下の採食行動における甘味感覚の役割」に着目しており、野生下で採食する植物中に多く含まれる糖や、口内や消化器官において植物を分解・消化して得られる糖を実験に用いています。
略歴
| 2009年3月 | 日本女子大学付属高等学校 卒業 |
| 2009年4月 | 日本女子大学 理学部 物質生物科学科 入学 |
| 2013年3月 | 同上 卒業 |
| 2013年4月 | 京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 霊長類学・野生動物系 修士課程 入学 |
| 2015年4月 | 京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 霊長類学・野生動物系 後期博士課程 進学 |
| 2018年3月 | 京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 霊長類学・野生動物系 後期博士課程 修了（理学博士） |
論文
- Emiko Nishi, Kei Tsutsui, and Hiroo Imai. High maltose sensitivity of sweet taste receptors in the Japanese macaque (Macaca fuscata). Scientific Reports 6: 39352 (2016)[PUBMED]
- Yamato Tsuji, Bambang Prayitno, Ona Norwana, Emiko Nishi, Kanthi Arum Widayati, Akichika Mikami, Bambang Suryobroto. The Notes on Mammal Carcasses Collected in Pangandaran Nature Reserve, West Java, Indonesia. HAYATI Journal of Biosciences 23: 35-38 (2016)[Science Direct]
発表（日本語）
- 西栄美子, 筒井圭, 今井啓雄. ヒトとニホンザルにおける甘味感受性の比較（口頭・査読なし）第32回日本霊長類学会,鹿児島 (2016)
- 西栄美子, 筒井圭, 今井啓雄. 行動実験と分子実験によるヒトとニホンザルの甘味感受性比較（口頭・査読なし）第31回日本霊長類学会,京都 (2015)
- 西栄美子, 筒井圭, 今井啓雄. ヒトとニホンザルの甘味感受性の違い（口頭・査読なし）第59回プリマーテス研究会,愛知 (2015)
- 西栄美子, 筒井圭, 今井啓雄. ヒトとニホンザルにおけるスクロースとスクラロースの感受性の違い（口頭・査読なし）第30回日本霊長類学会大会,大阪 (2014)
- 西栄美子, 今井啓雄. ヒトとニホンザルにおける 甘味感受性の違い（ポスター・査読なし）日本味と匂学会 第47回大会,仙台 (2013)
- 西栄美子, 筒井圭, 今井啓雄. ヒトとニホンザルにおけるスクロースとスクラロースの感受性の違い（ポスター発表・査読なし）細胞センサーの分子機構・相互関連・ネットワーク研究会,愛知 (2013)
発表（英語）
- Emiko NISHI, Kei TSUTSUI, Hiroo IMAI. Comparison of sweet taste sensitivity between Japanese monkey and human.（ポスター・査読なし）ISMNTOP,福岡 (2016)
- Emiko NISHI, Hiroo IMAI. Comparison of sweet taste sensitivity between Japanese monkey and human.（ポスター・査読あり）17th International Symposium on Olfaction and Taste,神奈川 (2016)
- Emiko NISHI, Hiroo IMAI. Comparison of sweet taste sensitivity and sweet taste receptor function between human and Japanese monkeys.（ポスター・査読なし）日本味と匂学会 第49回大会,岐阜 (2015)
- Emiko NISHI, Kei TSUTSUI, Hiroo IMAI. Difference in sensitivity to sweet compounds between human and Japanese monkey.（ポスター・査読なし）ISMNTOP,福岡 (2014)
- Emiko NISHI, Kei TSUTSUI, Hiroo IMAI. Difference in sensitivity to sweet compounds between human and Japanese monkey（ポスター・査読なし）日本味と匂学会 第48回大会,静岡 (2014)
- Emiko NISHI, Kei TSUTSUI, Hiroo IMAI. Difference in sensitivity to sucralose and sucrose between human and Japanese monkey.（ポスター・査読なし）PWSキックオフ・シンポジウム,愛知 (2014)
- Emiko NISHI, Kei TSUTSUI, Hiroo IMAI. Difference in sensitivity to sucralose and sucrose between human and Japanese monkey（ポスター・査読なし）ISMNTOP,福岡 (2013)
- Emiko NISHI, Hiroo IMAI. Difference of sensitivity between sucralose and sucrose in japanese macaque.（ポスター・査読なし）日本味と匂学会 第47回大会,仙台 (2013)
- Emiko NISHI, Mika TAKAHASHI, Hiroko EDA-FUJIWARA, Ryohei SATOH, Yasunobu YASOSHIMA, Takenori MIYAMOTO. The sucrose preference regulating mechanism of body weight in mice placed under chronic food restriction.（ポスター発表・査読なし）第90回日本生理学会大会,東京 (2013)
- Emiko NISHI, Mika TAKAHASHI, Hiroko EDA-FUJIWARA, Ryohei SATOH, Yasunobu YASOSHIMA, Takenori MIYAMOTO. Effect of artificial increase of body weight on sugar-preference under chronic food restriction in mice.（ポスター・査読なし）日本味と匂学会 第46回大会,大阪 (2012)
書籍
- 今井啓雄、西栄美子. 味覚受容体タンパク質の進化と多様性. 生物科学67-2 (2016)、日本生物科学者協会.
受賞歴
- 第32回日本霊長類学会 優秀口頭発表賞 日本霊長類学会 2016年7月（鹿児島）
- ISOT2016 Young Investigator Award ISOT2016(第17回国際味と匂い学会)Organizing Committee. 2016年6月（横浜）
