ゲノム情報を通して霊長類(ヒトも含まれる)とは何かをひもとくのが我々の研究である。
既に個人、個体レベルでヒトを含む様々な霊長類の全ゲノム配列が明らかにされており、
細胞レベルの遺伝子発現も加えた知見が日進月歩で進展しつつある。その代表的なものが環境との相互作用に関わる感覚系の機能と多様性の解明であり、高次機能の中枢である脳の複雑化・緻密化のゲノム基盤の解明であろう。これらは「ヒト行動進化」の解明にも最も重要な課題である。これまでの専門領域や出身大学の枠にとらわれない大学院生・ポスドクなどの若手研究者の研究参加を期待している。